「芝居におもいなんか要らねぇんだよ!
おもいを込めるなんてのは早い話が独りよがりだっ。
役者はおもうってことをするんだ」
「その、おもうのとおもいを込めるってのは違うんすか?」
「全然違うよ。お前、違いわかんねぇ?」
「いや、わかんないことないすけど…。確かにおもいは重たくなるかなぁ~」
「そんな言葉遊びじゃなくてよ。
ただおもうんだよ
おもいを込めるんじゃなくておもうの!
何をおもうかはなんだっていいんだけどよ
っつうか選べるんだけどよ!
とにかく…おもうんだよ」
「でも思ってるだけじゃ動けないじゃないですか」
「そうかなあ」
「そうでしょ」
「たぶんねえ〜それはね〜
・・・本当におもってるとはいえないのだよ。
本当におもったら・・・人は自然に動くのだよ」
「その、自然に・・・てのが一番難しいんですけど」
「ほらほら、それ!君は今、君が自分を自然に動かす、って考えただろ?」
「えっ!?あっ!」
「なっ!することは自然に自分を動かすことではなく・・・」
「本当に、何かをおもうこと!」
「それがわかればたいしたものよ。は〜いよく勉強したね。今日はここまで!」
「ありやとーざぁしたーm(_ _)m」
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