Who is KAZU?

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ボイススタイリスト 。通称・うごき先生&ムッシュ倉持。アレクサンダーテクニーク教師。俳優として美輪明宏演出舞台に18年レギュラー出演。日本アレクサンダーテクニーク協会会員。ボディシンキング&シンキングボディ認定講師。中高国語教師資格所持。早稲田大学文学部日本文学科卒業。妻、長男と埼玉県越谷市在住。身長180cm、体重83kg。趣味は日本舞踊、太極拳、ジャグリング

2011年10月19日水曜日

2011/9 from twitter@kazusangb

9月1日
今年の夏で今日が一番不快な暑さです。でも蒸し暑いなかよく稽古しました。横山先生の演出と指導はいつもとても参考になります。明日は振り付け。私がステップスで初めてロックを歌い踊ります!

三年半ぶりにご一緒する大先輩の俳優さんに「倉持ちゃん芸風変わったね」って言われました。どんな風にですかと尋ねたら「やわらかくなった」そうです。この数年ほどいて…ゆるめて…やめて…ばかりですからね。嬉しいお言葉でした。

9月2日
負けるとか敵わないとか参るとかってことが、特に男の子にとって、どんだけ貴重なことか。そういう意味では武道で放り投げられるとか芝居で心底傷つくとかってのは安全を確保されたなかで何度もそれを多いに体験できるから人間形成に効用大なんだろうと思います。

だから、敗退とか挫折とか絶望とかは本当に次なる変容への大きなチャンスなんでしょうが、やはり多かれ少なかれ仲間とか指導者とかのサポートは必要なんでしょう。孤独の力も凄いけどサポートなしには…。今朝の想うままに。目黒到着。

9月3日
エスカレーターで僕の前に立つ青年。Tシャツの背中にイマジンの歌詞。数十秒かな、ガツンとメッセージが入ってきた。

9月4日
足の小指と薬指がなんか気になると思ってたら、この二本だけ立方骨に集まってて、あとの三本は楔状骨を介して舟状骨に集まってたんだ。ってことは内側三本は内踝で外側二本が踵で…もうちょっと探究しよ♪

目の使い方を変えて何日か?声の方向性がより明確になり自分の声が変わっていってるのが分かる。それを探究していくと頬骨周辺の筋肉、そして舌の使い方にも無意識があることが分かり、その動きを選んでいきたいと思うようになった。面白い!

9月6日
所用で大学の事務所に。「倉持と申します。××課の※※さんお願いします」受付の女の子「かしこまりました。倉持先生でいらっしゃいますね」「いいえ。私はただのクラモチです!」因みに格好はジーンズにカジュアルシャツ。

それにしてもあのスロープを上ると一気に時間が遡る。反発と耽溺。酒と感情に泥酔した日々。夢のような日々が懐かしく恥ずかしく…でも今の方がやっぱりいい時間だな。たぶん今の方が健康でもあるな。

9月7日
事実を徹底的に突き詰めないうちに解釈って奴がやってきて望まない感情まで参加して早々に判断を迫ってくる。この解釈って奴はからだのカスに似てる。習慣 が作った思考のカス。徹底的にストレッチして分解して溶解して排出してやる。解釈なしに事実をまま見る。ここからだ、ここからが本番…新世界だ!

私のウエストサイズは91cm、一年前から7kg減量しても変わらず。ユニクロでは91cmが最大かと思いきや95cmがあった。因みにカーゴのLは92cmまで。すなわち私はLLではないのだ。

何が言いたいかというと、私は人によく大きいと言われ自分でも納得していたが、私は自分が思っている程は実際は大きくない。自分のサイズへの思い込みが私のからだの動きを鈍らせている。

かといって私は小さいわけでも細くも太くも高くも低くもない。ただ実際の私であればいい。私の全体がそのままいつもあればいい。

「あなたがどうしてもやりたいっていうなら…」「…正直言うとやりたいって気持ちじゃない。でもやらないと次に進めない、死ぬとき後悔する気がする」何かをするのにこういう類いの動機があることを思い出した。

過去に幾つかそういう類いのことしたっけ。友がしていたのも思い出す。大抵は陽の目をみない、苦しい修行になる…。だって当然、世のため人のためじゃない、自分の為にやることだもん。でも今があるのは、生きていられるのは、まさにその修行のお陰だとも思える。

9月9日
オープニング曲、後半盛上がるとこ。オクターブ上のメロ組の俺。歌練でいけてたのに振り付きだと声がのびない!?あれっ!?そんなに息があがる難しいダンスじゃないのに…ちょっと自主練…。

息が足りない…ってことは例の胸郭の向き?おお!やってるやってる。胸を突きだし右肩を引く癖。俺の深い深い無意識の習慣…。ダンス入るともう一段注意をしないとね。っつうか踊りながら歌うのってユースの練習にチョー有効だと思う。何より楽しいしな。

いろいろ探究する過程で、こちらは本気なのだか他人から見るととんでもないことをやらかし心底驚かしたり心配をかけてしまったりする。その驚かれ方にこち らが驚き自分の無能を一時嘆くが、仕方ない…私はそうやって学習していくしかないのだ。先生ごめんなさい!頑張れオイラ!

今日の稽古の結果…望ましくない結果を見て、いわゆる欠点はわかっている。ただそれをやめればいいってだけでは芸がない。積極的で創造的な前進のためのアイデア…ひとつじゃ足りない、三つは用意して一人稽古する。

そもそもそこに明確な意図があるならば、その行動が対象がハッキリしてる他動詞で言い表せるモノならば、ぶっちゃけ本当に何かをしたくてそこにいるのならば…後ろ足のかかとに重心が乗ったまんま…なんてことがあり得るだろうか?

9月10日
妻が美容院行くため今日はオイラがせがれと親子スイミング。水の中でぶるんぶるん振り回してたら疲れたのか、帰ってすぐに昼寝した。ラッキー!妻はいない、せがれは寝てる。久しぶりに我が家でひとり静かに新聞が読める。

今回のアップデートはかなり大仕事だなと改めて思う。いろいろとこれまでになかったミスやストレス、緊張も生まれる。でもそこでびびって過去の習慣に戻るまい!いい訓練だ。そんななか今日持ち込んだアイデアは結構使える気がする。名前は…付けられない。

9月11日
アフリカンダンス初体験!第一人者柳田先生直々のレッスン。最初ウォーミングアップと丁寧な解説のあと、生の太鼓でシンプルな振りをこれでもかと踊りまくる。不思議と疲れるとかはなかった。でも何だか肚の奥の方で眠ってたものが目覚めだしちゃった感じ…(^.^)

9月12日
一日に何度となくせがれが絵本を持ってくる。「読んでくれ」のサイン。何があってもすぐに読んであげてと妻の指導あり。見たら「おつきさまこんばんは」林明子作。今日を知ってかと思わず笑った。読んだら地味だけど好い本。聞けばロングセラーとか。

9月13日
アレクサンダー学びはじめて一年半?…あたま、あたまといつも言ってるけど、ここに来てあたまって奴をこれまでよりもっとクリアに分解しないと前にいけない感じがする。で、やっぱりそれには発声…っうか歌うのが、楽しみながらやれるからいいのかも。…他にもあるかな?

アフリカンダンスを一緒に踊ったアレクサンダーの先生が「カズさん鳥が降りてきたみたいに踊ってたよ」って言ってくれた。腕が長く使えるようになってきたってことかな。ヴィヴィアンと「今度会うときにはロングアームになってるね」って約束したこと思い出した。

9月15日
朝食はトーストに久しぶりのピーナッツクリーム。食べてて気づいた。歯の右側で噛むことがほとんどだった私が、意識的でなく、無意識に左側でもぐもぐしている!自前ストレッチでの捻れ調整の効果がここにも出てきてるんだと思う。無意識でってとこが嬉しい。

隔週図書館で十冊程絵本を借りる。倅が食いつくのはせいぜい二三冊。で、今回もまたあった林明子作。何がそんなにいいんだろう?倅は答えない…。妻がいく つか説明してくれたけど納得したようなしないような。子どもの心を忘れた大人。ひたすら声に出して丁寧に読み聞かせる…きゅっきゅっきゅっ…。

自分にとって実はとても大切なことなのにそれを他人に話す時ちょっと卑下して茶化すように話してる自分に気づく。照れ隠しか?分かってもらえないかも…の 恐れか?いずれにしてもこれはイカン!それを話す度に自分で自分を傷つけることになる。俺の場合、自分へのリスペクトを失うと何一つ前進しない。

9月16日
歌でも芝居のときのように直前にプランを窓の外に投げ捨て、今の瞬間に生きるってことが出来ないものかな~♪音楽的な知識も技術も少ない自分には、誠実にリズムとメロディを奏でながらも、一つ一つ明確な行動をしていくしかないのだから。練習、練習、練習!

今日稽古場で、僕がステップスで一番「天然でオモシロイ」と思う女優さんから、「クラモチさんて、本当に生き物としてオモシロイですね~」って言われました。…光栄です!?┐('~`;)┌。加えて「奥さん大変でしょう!?」…知るかぁ~!!(;_;)/~~~

9月19日
声が売りの役者だけど実はマイク乗りの悪さが弱点。一人せっせと頭骨を探究していたら先日紀美子先生にシンプルかつ大胆なマッピング法を教わった。あら⁈ 出る出る!頬骨に自分の声が響いてる。加えて俺があまり使ってなかったらしい顔の筋肉も発見。本番迄十日切った。目指せマイク乗りのいい奴!

なれるものならなりたいもの。医者、歌手、ピアニスト、サーファー、校長先生、トリリンガル、ちょい悪オヤジ…ちょっと待てよ…どれも実現可能なモノばかりじゃないか⁉*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
どこから見ても、どこを切ってもワタシだ!と思えるところまでいかないとダメは出続けるだろう。しかしとてつもなく新しいことをしているんだ。アップデートが一段落しないうちはダメこそワタシを導く指針と喜んで受け止めたい。

9月20日
昨日はアトリエSYMBIONサードシーズンの初日でもあった。二月ぶりの先生。「あなたは今どこにいて何を見てるの?」っていう問いと、僕が〈役者のオ タク性〉と呼んでいるものが同じ要点を示していることに気づいた。オタク性が消えてワタシになりえた人のbeingは圧倒的だ。

友達がリツイートしてくれて知ったミハイル・エンデのボット…ちょー面白い。以前地域通貨に関心があったころ少し触れたけど、今また違う印象…強くインパクトを受ける。面白い。この秋の読書はエンデか!?

初の通し稽古。気負いなく取組め、楽器の状態もすこぶる良かった。プロデューサーさんもにこやかなご様子(^^;…やっとライム大佐を生きられるところまで自分を拓くことが出来た気がする。さて、やっとこさここから本格的な創作作業が始まるんだ。

昨日までのもがきを経て、今朝目覚めたときに右肩が望むところに収まってくれていたことが大きな要因だと思う。細部に意識が行かなくなったお陰で、全体の協調作用のなかに身を預けることができたってこと?…。一人で歌うところが初めて怖くなかったんだ!

9月21日
自分は不完全だと思っている人が自分より優れていると思う人に問う。問われた人はそれが嬉しくて自分の経験から得た技術を渡そうとする。でもそのことばの やり取り自体にはレッスンの価値は余りない。共にいる…そっちのほうにどれだけのやり取りがあることか。どれだけの学びが「双方」にあることか!

自分は足りてない、力がない、人より劣っている…ところがある。そう信じている人の何と多いことだろう。かくいう私も、自分は努力が足りない…怠けているという強い信じ込みが周期的に訪れる。事実か?否!じゃあ無用か?…うむ、そうでもないような気もする。

本日は上肢帯のお勉強。右腕はまた新しく、だけじゃなく右目やら右頬やら腹の奥のほうまで一日中ずっとすごい更新作業が続いている。左腕に関してはレッス ン後にマッサージ師の友達にしてもらった施術でこれまた凄いことに。これはとてもことばにできない。とにかく今しばらくはこれを味わっていたい。

9月22日
「神話は、なにがあなたを幸福にするかは語ってくれません。しかし、あなたが自分の幸福を追求したときにどんなことが起こるか、どんな障害にぶつかるか、は語ります。」ジョセフ・キャンベル

9月23日
昨日だけど、根岸にある日舞のお師匠さん家の近所で鷹匠とすれ違った。剥製?と目を見たら、手甲に乗った鷹がきっと俺を目で射た!さすがにびびった。ひととき、頭と脊椎の関係どころじゃなくなった。

今日は家族組の抜き稽古。明日最後の通し稽古をしてあとは浜松に。横山先生の要求も細部に渡り一段と高まる。「格好イイ倉持でいて欲しいんだよ」こういう ことを言ってくれる人はなかなかいない。嬉しく思いながら、「ちょっと気を抜くと豊登になっちゃうからな」…とよのぼり…ってキッツイなぁwww

9月24日
「クラちゃん、俺今度こそタバコやめたよ」身近なとある先輩が言った。「マジっすか⁈すげー、ついに本気出すんっすね!」思わず口走った。失礼じゃないよね?

その方だけじゃない、オジサンになってくると残りの人生(の時間)が見えてくる。長生きしたいとかじゃないくて、生きてるうちにやっておきたいことをやるためにそれを阻む気のあるものを遠ざけるのはごく当たり前のこと。守りから断つことでなく、本気で望みに向かいだしてる人私の近くに少なくない。

ウォーミングアップとか準備体操とかいうものに否定的な考えを持っていた私だが今日その考えを少し変えたくなった。ただその意図がまだ整理がつかない。ゆえに違う名前をつけたいがつけられない。浜松の三週間で探ってみよう。楽しみがまたひとつ増えた。

「変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。」HAL東京の学生募集コピー。これいいなあ。俺好き。

9月25日
今日は町屋で「親子リズム」。名前とはかけ離れて、かなりの肉体疲労。ミュージカルの通し稽古より疲れた。子どもの抱き上げ方でアドバイスをもらう、それが自分自身の(子どもだけじゃなく)他者との関わり方に深い気づきを得た。変えていこうと決めた。

明日は日舞のお稽古とシンビアンでの終日レッスン。帰り遅いし火曜日は浜松への出発が早いから、今夜中に荷造りをした。それにしても俺は荷造りが下手だ。旅慣れた役者とは到底思えない。ましてやボーイスカウトの風上にもおけない(~_~;)

9月26日
一分間勉強法とかフォトリーディングとかいうのは、僕がメガネをかけなくてもだいたいは見えるようになってきた(視力が回復したわけではない)過程と、脳 の回路的には同じ理屈なんじゃないだろうか。見るとか読むとかいうことへの自分の信念を変えちゃえばいいのでしょ⁈面白いからもっと練習しよう。

たったいま金町駅で自販機の入れ替えしてたズボンずりさげ系のお兄ちゃん。凄くいい動きしてた。どんな動きしてても脊椎が伸びやかで、肩は抜けてて腕長 く、上下の動きは頭高いまま下半身の三関節で滑らか。極めつけが全ての動きがスピーディー。思わず見とれた。いるものだ街中の達人。

グレン・パーク「変容の術」にあった、前のチャックを閉めるっていうのはこういうことか!…な?…。同じことかは判らんが、少なくとも〈これ〉は俺には有用だ。成る程こうやって身を護れば幾らでも前進可能な感じがするなあ。

9月27日
同じ俳優を生きていても求めているものは各々違うのです。自分と同じ動機でない俳優を前に面喰らうことも過去にはありました。今はその違いも受容できます。それはたぶん自分の求めるもの、私は何者なのかが解ってくるのと並行しているような気がします。

その動機は、端的に言えば生きる技の探求とその分かち合いです。探求においては宗教か芸術がやはり良いのでしょう。分かち合いには教育も良い分野です。禅、演劇、アレクサンダーテクニーク…自然に没頭したものだけどどうやらつじつまはあっているみたいです。
自分を動かすものの焦点がはっきりしてしまえば、もう分野やスタイルにこだわる必要はありません。手近なところからどんどん自分の務めをするだけです。

そうこうしているうちに浜松に入りました。今週の劇場は浜北文化会館です。

意図を持たなければ、ただの風任せだ。意図を持てば抵抗にぶつかる。そうすれば本当に価値のある情報を得られる。あらゆる意図に間違いはない、意図があるってことが大切なんだ。

9月28日
昨日は移動だけで、今日場当たりとゲネプロ。少し疲れたなぁ。ウォーミングアップの重要性をまたリアルに感じた一日。私にとってウォーミングアップとは長さと大きさを取り戻し、意図の焦点を絞り合わせることなり…今日のリアリティー。

9月29日
初日が開きました。浜北高校と浜松東高校のみなさんありが とうございました。そしてやっと浜松でFONの使えるところへ行けました。やっぱり基本ホテルで無料無線LANは必須です〜。とにかくSoftBank ショップを探せばいろいろ教えてくれました。これからスタバでゆっくりします。

脊椎の長さを取り戻し意図の焦点を合わせるという準備はとても有効でした。その上で特に胸椎が私の場合は取り戻し辛いことと、私には軽い自己陶酔癖があってそれが意図…って言うか自らのビーイングをぼやけさせていることがわかりました。

胸椎は特に五番あたりでしょうか。そういえば五年ほど前にアテローム(粉瘤)ができたのがその辺です。やっぱりその辺の流れが悪く、いろいろ溜まっちゃうんでしょう。ただそこだけに焦点を当てるのはまた違うんですよねえ。

自己陶酔は「今」にしてる分はちょっとはいいけど過去や未来に行っちゃうと存在が弛み行動…演技どころじゃなくなる。勿論舞台上は無いけど、袖の場合は暗 いしマジで色んな気が舞ってて思わず取り憑かれる時がある。ちゃんとチャックを閉めたいけど…肉体的に疲れてるとなかなか閉めらんない。。。

明日も五時半に起きて、九時半には開演です…はい、九時半です。正午に終演し、一時半に二回目の開演です。東京は寒いらしいですね。浜松は今日は暑いくらいでした。では、夕飯食べてホテルに帰ってシャワー浴びて本読んで寝ます。

9月30日
「折れた心を体で支えていたという特殊な現象があった。」やっぱイチローは面白いことを言う。