Who is KAZU?

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ボイススタイリスト 。通称・うごき先生&ムッシュ倉持。アレクサンダーテクニーク教師。俳優として美輪明宏演出舞台に18年レギュラー出演。日本アレクサンダーテクニーク協会会員。ボディシンキング&シンキングボディ認定講師。中高国語教師資格所持。早稲田大学文学部日本文学科卒業。妻、長男と埼玉県越谷市在住。身長180cm、体重83kg。趣味は日本舞踊、太極拳、ジャグリング

2011年12月28日水曜日

「対応する」っていう落とし穴

現場によって演技を変える、というアイデアは間違っていないか?

これまでにあまり経験したことのないある特殊な作品に出演した際
「この場面ではこういう演技が良い」という考えを持ち
いつもとちょっと違うアプローチの演技をした
結果後に映像を見ると作品に合っていない演技をしている
・・・ように私には見えた

映像作品は監督さんのもの
OKはいろんな理由で出しているだろうし
監督さんへの信頼はその時も今も充分にある
もちろん他者からの評価は問題ではない
・・・ぶっちゃけ概ね好評だった
あくまで自己の探求についての考察だ

良かれと思って演じた演技がその狙いと離れている
現場に合わせる、作品に演技を合わせる
・・・のではない
演技は作品に結果的に合っていくものなのだ
こちらが決め込み固めていなければ

現時点で自分が理解しているATの手の使い方と同じだ
まずはこちらの在り方の質が問われる
そして・・・それだけでいい

どうも、状況を見たり相手の立場に立ったりという考えが先走り
結果本当に状況や相手を捉えられていないことがまだまだ起こる

「うまく現場のノリに対応した」とか
「作品に合わせて演技を変えた」とか
そういう言葉をこれ見よがしに言い出した時はかなり危険だ
大抵が実は全体的でなく「頭」で芝居をしている

どんな状況であろうが
どんな作品であろうが
私が役を頂いて演じる以上
まず私が私でいることが必須だ
私がぶれていたら私のすることはすべて・・・
より一層ぶれる

状況に足許を掬われるな
私が私でいさえすれば
どんな状況でも
私は自在に変化できる

演技を変えるな
私の協調作用が良ければ
演技は自然に変わり
自ずと作品に適応する

二番手や裏技などはない
自らが最も信じられる最高の理想のやり方で
妥協なく道を歩く
もうそれが出来る
もうそれをしていい

そうしていかなくちゃ
・・・死ぬとき後悔しないために

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