最近時折せがれのおもちゃのミニピアノを弾くようになりました
いつも即興で
でもなんらかのメロディーがあって
しかも両手で
たまに、おっ!これ結構好くないか?
なんて思う曲も出来てくるのですが
もう二度と弾けません
すこしこころが動きます
・・・これを残しておきたい
昔の僕だったら残そうとしたり
曲を形作ろうとしたりしたかもしれません
でもそれは今の僕はしません
そんなことをしたら
今度また気まぐれに弾く曲が
つまらなくなってしまいそうだから
いつも新しい・・・
それは僕の最大の興味あるテーマです
舞台演技なんていう
何度も何度も同じことを言ったりしたりするのが仕事だからでしょうか
それをいつもいつも新しいことにするのが
この仕事の一番面白いところです
残そうとすること
繰り返そうとすること
なぞろうとすること
それはもう新しくなくて
物騒な言い方ですけど
それはもう僕にとっては<死>と同じです
「初心」ってことばがありますが
僕はこれを今この瞬間の自分の心遣いの理想としています
過去の「初心」に戻るのではなく
いつも「初心」でありたい
いつも新しいことにしたいのです
もちろん僕の弾くピアノは
結局はどっかで聞いたことのあるようなメロディーになります
でもそれは何かを
なぞったり、繰り返したりしたものではありません
だからその時の僕は創造性のなかにいて
楽しくワクワクしながら遊んでいられます
いつか自分が弾いていたものと同じ曲を
いつか自然と再び弾きはじめるかもしれません
そのときはそれが自然に残るものになる時でしょうか・・・
だとしても
それは決して僕が残したものではないし
そもそも僕のものでもないのだと思います
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